建築家の諸江一紀さんからオープンハウスのお誘いいただいたので見学に。
シンプルな形状の建物ですが、左側の格子には防虫網が張られていて、その奥に小さな三和土の庭が隠れていました。外からはなんとなくわかる程度です。
エントランスは収納と階段の折り返しをうまく利用して空間に複数の水平面と立体的な奥行きを与えています。ディーテールの繊細も含め実にそつがない。ここを見るだけでああ、このあと現れる空間も良いのがわかってしまいます。
吹き抜け。奥が土間、更にその奥が三和土の内庭。順番に外部的な空間になっていきます。一つ一つは可愛らしいサイズの空間ですが、その分、繋がりが緊密になって面白いです。
吹き抜けに面した廊下に机が作られていました。私もよくやるというか必ずやりますが、ここ気持ちいい場所なんですよね。足元が抜けていて視覚的に一階と二階が近く感じます。
空間バランスがいいのが諸江さんの特徴。
壁で仕切るのではなく、吹き抜けで個室間の距離を取っているので、家族間の繋がりも完全には遮断されない。
力づくではない良い設計!学ぶこと多いなあ。
諸江一紀建築設計事務所