3月20日春分の日 売木村に春を告げるお祭り「お練り祭り」が行なわれました。UrugiHouseの前をお練りが通るためSTANDSのメンバーでお邪魔することに。
どーんと登り旗が立っています。でもお練りはこちら側を通らず写真に写っている用水路のコンクリの橋を渡ってUrugiHouseの玄関前を通過していきます。
母屋、離れ、土蔵の3棟ありますが、今回手を入れたのは母屋です。石積みが素朴で良い感じです。屋根から落ちた雪がまだ残っていました。
東向きのこの大きな窓からクライアントのお母様がお練りの到着をまだかまだかと待っています。日の光がたっぷり入るのと、まきストーブのおかげで家の中はほんわりと暖かいです。
お練りがやってきました!贅沢な眺めです。
家の前にまずはお神輿が到着。お母様玄関に出てお出迎えです。
玄関側も大きなガラス窓なのでお練りが通過していくところがよく見えます。もちろんこれを想定しての窓です!お祭りの光景が目の間をを通り過ぎていくのは贅沢すぎます。そして、お祭りを見るためにみんな玄関先に出てしまったので、家の中ががらんとしています。映画のワンシーンのよう。
本体がUrugiHouseの玄関前を通過中!色彩が素晴らしいです。色味を抑えた建物の前ですと映えますね〜。太鼓と横笛がお祭りの風情を盛り上げます。本日のベストショットです。
軒先に住人、村の人が集まりお練りの行列を見ています。道が草の生えた土なのがまたなんとも素朴で良いです。
さて、さて、村人にとってこの建物は気になって仕方がありません。初代村長の建物というのもありますが、どう見ても普通の建物ではない。建築途中では柱と梁だけになるわ、仕上がってくると障子がFRPで覆われているわ、おっきな窓が開いていて中丸見えだわでこれが何なのか。住宅とは聞いていてもどこか信じられないみなさま。村のちょっとしたミステリー。
で、お母様が招き入れるので、とうとうオープンハウス状態に。
小学校の校長先生もいらっしゃって、柱梁が全部見える空間を見て、民家の勉強になるからここで課外学習をしたいとのこと。ぜひやりましょう。うちの清水も生田も先生ですし。慣れたもんですよ。でも、そういう村のイベントがここでことが起きることを狙っているのでまさに願ったり叶ったり。
突然のオープンハウスで面白かったのは、村の人たちがまるで自分の家のようにこの家の説明をすることです。「ここは元は厩(うまや)で、ここにはクドがあって〜」「この隙間は水を吐き出すための〜」愛されていた建物なんですね。
お祭りはすぐ上にあるお寺を通過して、さらに山奥のお稲荷様へと向かいます。お祭りの様子を動画にしたのでもしよろしければ以下からご覧下さい。
山奥に登っていく感じはなかなかのものでしょう。
お祭りが終わり建物の中にいたら、先ほどののお練りで太鼓を叩いていた若人がやってきました。ツイッターで名城大学の学生がこの建物ことをツイートしていて興味を持っていたとのこと。嬉しいですね。なかなかのイケメンくん。
楽しいお祭りも終わり、売木村を後にしました。この日新しく生まれ変わったこの建物が、以前のように愛される村の建物になった気がします。