おすすめ映画 「オデッセイ」

ちょっと忙しくなると些細なことでもブログって書けなくなりますね…。
毎日更新するブロガーの人とか尊敬する今日この頃。建築のこと書けよと言われつつ今日も映画のお話。

「オデッセイ」

原題The Martian(火星の人)
一言で言えばボッチ映画。しかも、かなり激しくひとりぼっち。キング・オブ・ボッチ映画。
でも、とても楽しめる仕上がり。

この手映画は面白いので映画も数限りなくあるのだけれど、お約束3原則がある。

・理不尽に取り残される(今回は…)
・救助は困難(4年後)
・助かるために必要なものが絶対的に足りない(食料、酸素、移動手段)

そして、これを解決するための解決のお約束は以下だ。

・(特殊な)能力→今回は宇宙飛行士で学者
・(本当は悪いんですけど)運が良い→奇跡と友達
・(全てを犠牲にできる)仲間の協力→一人を救うために大勢死んでも構わないと思える人たちの存在。

で、ここで注意しなくてはならないのは解決のお約束が凄すぎるとリアリティが失われる点。

例えば、火星に存在していたウイルスによって突然細胞レベルの進化が始まり、火星に適応できる身体能力が生まれ、実は潜んでいた火星人と協力し、宇宙まで吹っ飛ばされる噴火を起こし、宇宙まで舞が上がり、命がけで突っ込んでくる火星探索船に飛びつく…もちろん、すべての段階で絶望的なエピソードが起きるが奇跡的に切り抜ける……。

うん、面白いかもしれない。

違う!今回の作品はそこが狙いではない!あくまでリアリティーぽさの上に組み立てられたボッチ映画なのだ。リアリティのためNASAが全面協力?すらしているらしい。確かにリアリティは十分ある(ように見える)。その結果、行ったことありませんが火星は火星に見えます。火星の風景、環境ってこうなんだろうなあと体験させてくれます。

でもあれですね。そのせいで火星に行きたいとはもうほとんど思えないです。私の一つの可能性が失われました。そう言えば最近そういう映画が多いです。「ゼロ・グラビティ」では国際宇宙ステーション行く気を削がれましたし、「エベレスト3D」ではエベレスト登りたいとは思えなくなりました。「ザ・ウォーク」では高いビルの間にロープを張って渡る可能性も潰されて…。本当、最近の映像は心に傷を残しますね…………。

話を戻します。

とにかく、お約束3原則で深刻な事態にはなりますが、解決のお約束で、深刻な事態を打開していきます。しかも割とアナログな方法で。そう言えば実際のアポロ計画でのアクシデントもNASAと宇宙飛行士があり合わせの材料で切り抜けたという話を聞いたことがあるので、こちらの方が「普通」なのかも。問題解決もテンポよく(つまり、問題もテンポよく起きます)、常に前向きです。出来ることなら、火星での居住空間を作るあたりの映像がもっと欲しかったなあ。

全体的にライトなテイストで描かれているので、重苦しく、緊張を強いられるような場面は少なく、安心して火星を堪能しつつ脱出劇を楽しめる良作でおすすめです。

おっと、大事なことを書き忘れるところでした。

若い人がオデッセイを見た後に「すごいね~、でも火星でロケとかマジ大変じゃね?」という話をしていたと聞いて、またまた〜盛りすぎじゃね?笑。と思いましたが、私も映画館で遭遇しました。

「これ実話?すごいね~」

いろいろ質問したい衝動に駆られつつ映画館を後に。

火星ロケ、実話、リドリー・スコット監督は泣いて喜ぶでしょう。

http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/

 

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